1.AITFLの解剖と機能 足関節捻挫は最も多い外傷のうちの1つになります。その中でも、約20%はSyndesmotic靱帯の損傷が生じると報告されています。Syndesmoticは遠位脛腓関節を指しますが、Syndesmotic損傷はSyndesmotic靱帯損傷を示すことが多いです。 まずは遠位脛腓関...
@PtGekikara
@PtGekikaraの記事一覧
肩関節の運動は肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節だけでなく、肩鎖関節・胸鎖関節、解剖学的な関節とは言えませんが第二肩関節など多くの関節の複合運動で達成される運動になります。 多くの関節運動が肩関節の運動に関与するのですが、挙上運動に限って言えば、上腕骨と肩甲骨の複合運動が重要になります。上腕骨の運動は肩甲上腕関節、肩...
膝関節の靭帯といえば ・前-後十字靭帯 ・内-外側側副靭帯 ・脛骨大腿靭帯 ・内-外側膝蓋大腿靭帯 など多くの靭帯があります。前十字靭帯や内-外側側副靱帯は損傷することが多いため、着目されることが多いです。一方、内-外側膝蓋大腿靭帯についてはあまり着目されることがなく、解剖や機能についてもあまり詳しく知らない方も多...
みなさんにも経験はありませんか? ・肩関節挙上最終可動域で後外側部に疼痛が出現する ・1st外旋の介入中に肩関節後面に痛みが出現する ・結帯動作、後方へのリーチ動作で肩関節後面に疼痛が出現する などの症状が出現した際、皆さんはどのように評価をして、介入を進めていきますか? 肩関節後外側部痛と言えば、「腋窩神...
腓腹筋は大腿骨内側上顆・外側上顆から起始し、アキレス腱を介して踵骨に付着する筋肉です。腓腹筋はヒラメ筋に次いで、下腿後面に存在する大きな筋肉です。 腓腹筋の主な役割は足関節底屈になりますが、腓腹筋のその他の着目すべき役割に「歩行時の蹴り出し」と「膝関節の可動域への関与」があります。今回の記事では、この2つの...
みなさんは臨床の中で痛みの評価はどのような方法で実施されていますか? そして、評価から得られた情報をどのように解釈していますか? 例えば、痛みの評価と言っても、NRS・VAS・VRS・FPSなど多くの評価方法が存在しています。これらの評価ツールはすべて信頼性があり有効であることが報告されています。 では、...
変形性膝関節症 (以下:膝OA) は、関節疾患の最も一般的な形態であり、全世界の65歳以上の40%が膝OAと考えられています。 膝OAになると、膝関節の可動域が制限され、正座やしゃがみ込みが出来なくだけでなく、立ち上がりや歩行、階段昇降時に痛みが生じ、活動量の減少などに繋がり、日常生活に大きな影響を与える疾患の...
凍結肩は人口の2%~5%が罹患していると報告されており、女性に多い疾患です。凍結肩は50~60歳代に最も多く、ピークは50代半ばです。 凍結肩の最大17%では、5年以内にもう一方の肩にも発症する可能性があります。 凍結肩は自然回復すると考えられていますが、関節包の線維化や変性の程度によって、症状が何年も続く...
後脛骨筋は足部の運動だけでなく、安定性に寄与しており重要な筋肉になります。後脛骨筋の機能低下が生じると、足部の運動障害だけでなく、足部の変形や歩行障害に関与します。 今回の記事では、後脛骨筋の解剖と機能を復習し、「後脛骨筋をどのように評価するのか?」「効果的なトレーニングの方法は何か?」について記載していきたい...