Short foot exerciseって難しい… ~他の方法でトレーニングできないの?~

 

 

足底内在筋は4層から成り、足部アーチの支持やバランス能力に関与します。そのなかでも、筋断面積が多い、母趾外転筋、小趾外転筋、母趾内転筋は重要な役割があります。

 

 

 

足底内在筋に機能低下が生じると、バランス能力の低下、歩行能力への影響、足部形態の変化などが生じます。例えば、母趾外転筋の機能低下は外反母趾や扁平足に関連し、小趾外転筋の機能低下はアキレス腱炎や後脛骨筋機能不全症に関連する可能性があります

 

 

 

また、高齢になると足趾筋力が弱化します。足趾筋力の弱化は転倒の独立した危険因子であり、足趾の変形や疼痛にも関与します。そのため、高齢者の足趾の機能は必ず評価するべきといっても過言ではないです。

 

 

 

実際、足底内在筋の筋力強化は足趾筋力、バランス、可動性の改善に貢献し、転倒のリスクを減らす可能性が示唆されています。足部の変形改善・進行予防や関連疾患の発生予防、高齢者の転倒予防やバランス機能の改善を図るうえで、足底内在筋の機能改善はかなり重要な位置づけになると考えられます。

 

 

 

足底内在筋の筋力強化には、いろいろな方法が存在しますが、Short foot exercise(SFE)が用いられることが多いです。SFEは踵骨と中足骨頭を近づけるように動かし、 その際、近位趾節間関節の屈曲を伴わない運動です。

 

 

 

SFEは母趾外転筋の筋活動が高く、足部縦アーチと横アーチの支持すると考えられており、リハビリ分野においてよく用いられます。また、高齢者の歩行時の転倒を予防するために役立つ運動と考えられています。

 

 

 

しかし、SFEは難しい💦

高齢で足趾に変形があるような場合は筋収縮(母趾外転筋)ができない、または、一見できているように見えても前脛骨筋、腓骨筋、後脛骨筋などの他の筋肉が代償してしまうこともよくあります。

 

 

 

実際、患者さんに実施してみると「難しい」「合っているのかわからない」という声が多く、運動のコンプライアンスも悪い印象があります。そこで、なにか別の方法があればいいと考えていたのですが...

 

 面白い方法を紹介している論文がありましたので紹介します。それは、

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