みなさんにも経験はありませんか? ・肩関節挙上最終可動域で後外側部に疼痛が出現する ・1st外旋の介入中に肩関節後面に痛みが出現する ・結帯動作、後方へのリーチ動作で肩関節後面に疼痛が出現する などの症状が出現した際、皆さんはどのように評価をして、介入を進めていきますか? 肩関節後外側部痛と言えば、「腋窩神...
肩関節の記事一覧
肩甲下筋は回旋筋腱板の総筋量の53%を占め、最も強力な回旋腱板筋です。肩の主要な内旋筋として作用し、肩関節前方の安定性やDepresser機能(下方牽引)として作用しています。 肩甲下筋は肩関節の運動や安定性に寄与する大切な筋肉になるのですが、肩甲下筋の解剖を詳細に見ていくと、肩関節の運動や安定性に寄与する以外...
今回の記事は肩関節周囲炎(拘縮肩)、腱板損傷の2症例から、関節可動域拡大に向けて、私が臨床でどのように評価・介入をしているのかを提示させていただきたいと思います! 問診や挙上動画から、「どのような点に着目するのか?」また「どのような評価が必要になるのか?」「評価からどのような介入が必要なのか?」など、私が臨床1...
みなさんが考える肩の負担となる動作はなんでしょうか? 「重いものを持ち上げる仕事」「長時間、座り続けている仕事」「洗濯物や掃除」それとも「上肢を繰り返し挙上するスポーツ」でしょうか? これらの動作は確かに、肩に負担が加わる動作になります。 では、これらの肩に負担となる仕事や動作を行うと、必ず肩に痛みが出現する...
肩関節にもアウターマッスルとインナーマッスルが存在します。インナーマッスルはアウターマッスルよりも早期に活動し、関節運動が生じる前に、関節を安定化させる役割があります。 肩関節でいうインナーマッスルは棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋(腱板筋群)の4つになります。もし、これら腱板筋群の機能低下が生じると、関節が不...
肩関節疾患では”結帯動作”の獲得に難渋することが多いです。特に、凍結肩の患者では時間がかかる印象です。 結帯動作は”肩関節内旋制限”の印象があると思いますが、結帯動作はそこまで単純な動作ではなく、肩関節内旋制限が改善したからといって、結帯動作も改善するわけではありません。 結帯動作の動きは肩関節内旋が互換...
肩関節は人体の中で最大の可動域を有する関節になります。可動域が最大である一方、骨構造による関節の安定性はほとんどありません。そのため、肩の機能的安定性は関節包や靱帯、関節唇などの静的安定化組織と、周囲の筋肉(特に回旋腱板)の動的安定化組織によって達成されます。 中でも、回旋筋腱板は上肢の運動中に上腕骨頭を関節...
厚生労働省の調査によると"女性は「肩こり」を訴えている方の割合が最も高く、男性でも全体の第2位”です。(2019年 国民生活基礎調査の概況 - 厚生労働省) 肩こりは国民病でもあり、現代病でもあります。長時間のスマートフォンの使用や在宅ワークは筋骨格系の問題を引き起こす可能性があります。 スマホなどの画...
凍結肩は人口の2%~5%が罹患していると報告されており、女性に多い疾患です。凍結肩は50~60歳代に最も多く、ピークは50代半ばです。 凍結肩の最大17%では、5年以内にもう一方の肩にも発症する可能性があります。 凍結肩は自然回復すると考えられていますが、関節包の線維化や変性の程度によって、症状が何年も続くこと...
凍結肩や癒着性関節包炎などの用語は広範囲に使用されていますが、現在の ISAKOSガイドラインでは”凍結肩”という用語の使用を支持しており、癒着性関節包炎は推奨していません。そのため、今回の記事では凍結肩に統一して記載していきます。 凍結肩には、一次性凍結肩と二次性凍結肩があります。原因や外傷が不明で症状が...