論文の簡単な探し方と読み方 ~英語が読めなくても大丈夫~

 

 

1.日本語論文の探し方

 

今回の記事は私が実際に行っている論文の探し方と簡単な読み方について解説していきたいと思います!まずは、日本語論文の探し方からお伝えしていきます!

 

 

まずは臨床で重要になるのは”ガイドライン”なります。海外ではガイドラインに載っていない評価-介入を実施する、また実施しない場合、裁判になる可能性あるぐらい重要なものです。

 

なので、それぞれの疾患のスタンダードな評価方法や効果的な介入方法を知る上でも、まずはガイドラインを検索しましょう。”Minds”と入力すれば、日本語のガイドラインをすぐに見つけることが出来ます。理学療法ガイドライン第二版も収載されているので、是非確認してみてください!

 

 

各論で日本語の論文を探すときに使用するサイトは「google scholar」「J-STAGE」「CiNii」の3つになります。料金は発生しますが「メディカルオンライン」や「国立国会図書館」なども論文を入手する方法としてあります。

 

 

 

基本的に使用するサイトは「google scholar」一択です。なので、「google scholar」についての説明が中心になります。

 

まず、論文を検索する前に知っておいて頂きたい内容があります。それは、「PICO」と「検索演算」です。「PICO」とは「Patient・Intervention・Comparison・outcome」の略称です。

 

 

 

「PICO」が明確になっていないと、何のために論文を検索しているのかがわからなくなってしまいます。「PE(exposure)CO」で要因を調べる際においても、重要になります。

 

「検索演算」とは、簡単にいうと調べるときの”範囲指定”と考えて頂けると位良いと思います!使用する単語は「AND・OR・NOT」になります。それぞれの使い方は下の図をご覧ください。

 

 

では、「PICO」と「検索演算」がなぜ?大切かというと...
例えば、論文検索において「変形性膝関節症」だけを入力すると、少し画像が見にくいですが「17100件」の論文がヒットします。この中から、お目当ての論文を探し出すことは困難です。

 

 

 

そこで、先ほどの「PICO」と「検索演算」を用いて、再度検索を行うと...「430件」まで、論文数を絞り込むことができます。

 

 

 

それでも、まだ多いですよね...。なので、さらに介入方法を絞り込むために「セラバンド」を追加すると...「8件」まで絞り込むことが出来ました。

 

 

 

これであれば、論文をすべてチェックすることができますね。ですが、せっかく論文を検索したのに閲覧することができないということはありませんか?

 

 

上記の画像のように一番上に出てきた論文は「PDF」の項目にクリックする欄がありません。ですが、諦めずに論文をクリックすると閲覧することができる論文もあります。

 

 

また、論文が閲覧できるかできないかを一発で判断できる便利ツールもあるので、後程紹介したいと思います!

 

「google scholar」で論文を検索したら、読んで終わりだけだともったいないので、
便利なツールも知っておきましょう!

 

 

論文を読み終わったら、下の欄にある「保存・引用元・関連記事」をクリックしましょう!「保存」は文字の通り、論文をマイライブラリに保存してくれるため、いつでも論文を読むことができます。

 

 

 

「引用元」をクリックすると読んでいる論文が引用されている別の論文等の情報が全てクリックできる形式に表示されます!

 

 

さらに「関連記事」をクリックすると読んでいる論文に近い内容をgoogleが解析して、読んでいる論文の内容に近いものを提示してくれます。

 

 

 

これだけ知っていれば、簡単ではありますが、論文をある程度絞り込んで検索し読むことができると思います。

 

2.便利なツール

 

また、論文を検索するうえで便利なツールがあるので、そちらもお伝えしたいと思います!まずは、論文が読めるかどうかを一発で知ることができる便利ツールを紹介します。(これはGoogle chromeを使うため、アカウントの作成が必要です)

 

2-1.「unpaywall」

unpaywallを使用すると、論文のとなりに鍵マークが出てきます。この鍵マークが緑であれば、論文を読むことができます。わざわざ、別のページを検索しなくても済みます。

 

 

 

例えば、Google scholarのページで見てみると、画面の右端に緑色の鍵マークが出てきます。この緑色の鍵マークが出てきたら、論文が読めるサインになります。逆に灰色の鍵マークは論文が読めないサインになります。

 

 

この便利ツールは「Google chromeの設定→拡張機能」から追加できるので、以下の画像を参照して、設定してみてください!

 

 

 

 

 

 

その他にもいろいろな便利なツールがあるので、ぜひ検索してみてください!ちなみに私が使用している便利ツールは

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